そり遊び
1990.2.2 管 喜代子 (仮名)


前日の大雪の為、スキー・そり遊びには絶好の日だった。斜面でそり遊びをしている時、滑り終わった伸(6歳)が、次の人が滑る道を塞ぐように立っていたので、私が「危ないよ」と注意。
それでもどかなかったので、もう一度同じ言葉で注意した。
それに対して森さんは、
「その言い方は、自分の子供の危険だけを考えた注意のしかたである。『他の人の迷惑になるとか他の人が滑るのに邪魔になる』という注意のしかたをしなくてはならない。立っている本人が悪いのであって、相手にどのように迷惑がかかるかということを注意しなければ、真の社会性が親、子とも身につかない」
と注意を受け、私もその注意の仕方にハッとした。今後気を付けたいと思う。


---以下 森章 メモより---
事例 雪、ソリ、光が丘公園、子供たち

管「あぶないよ」
管さんの子供たちは、しらんぷり
管「あぶないよ」
(管さんは)次の人が滑れないのを、気にしている様子。
森「『じゃまだから、どいて』でしょ?」
管「その意味も含めているつもりですけど」
森「子供さんに伝わると思いますか?」
管「!!、いいえ」
森「(あぶない所に立っていて)ケガをするか、しないかは、その子の勝手です。 ケガをするか、しないかは、その子の利益の問題です。個人の利益を、大切にするか否かは、その個人の自由です...
ここでは、上から滑ろうとしている子の、邪魔になっているのが、問題です。伸君の「個人的な利益」ではなくて、伸君の社会性が、問われているのです」
森「自分の子の利益のみ、重要視する人がいる。管さんは、そうではなく、他の子の利益も、考慮している。だから、私も、以上のようなことが言える。」
管「言って貰って良かった」
森「それを聞くと、私も嬉しい」



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