「保母さんへのお願い」は、森さんが、お子さんの保育をお願いした中川悦子さん(元保母・経験13年)、及び、長男が通っていた幼稚園(練馬区立さくら幼稚園)に渡したものです。
幼稚園へは「(家庭では)このような方針で育てました」との主旨で渡したそうです。
「不精して、悦子さんへのメモの形(のまま)で渡しました」と、森さんは言っていました。

光が丘「自然育児の会」
親から保母さんへのお願い(メモ)

1)保育の目的
心身の全面的な発達。
身:(含む内臓)諸能力を列挙したほうが、分かりやすい。
    例;風邪を引き易い、
      皮膚が弱い、
      反射が遅い、
心:知、情、意、<原則的な考え方=平等、自由e.t.c.>、
  (含む人徳)
    例;意欲が

2)保育目標
 “能動的で、自分から遊びを発明発見できる”
  子供になってほしい。
 “人間を信頼し、共感し、互いに助け合う”
  ようになってほしい。
 “丈夫な体に”なってほしい。

3)保育内容
”感動のある”毎日を過ごせるように。
    “教える”のは最後の手段である、と考える。
  a <観察の楽しさ>、<考え推測する面白さ>、
    <発見し、発明したときの喜び>、を味わえるような、
    これらの「知的活動における、感動の経験」は、
    別項で述べるように大切である。
    このように、知的活動においては、
    結果ではなく、過程を重視する。
  b 周囲の人々(友達)との、
   <感情の交流><感動の共有>の体験が
   生じ易いような、

4)保育環境(自然、子供から信頼される人々に囲まれ)
    ---略--- 

5)保育方法
 上記の「保育の目的・目標・内容」を
 現実のものにする為のモロモロの・・・

            

<―正確な説明を追加します―  2006.11.24>

このメモは、古いHPにも掲載されていました。
しかし、長い間、話題に上ることはありませんでした。
私たちは、このメモをベースに外遊びをしていたわけではありませんでした。
つまり、このメモは、事実上「無視」されていたのです。

では、なぜここにきて、このメモが「活動のベース」として取り上げられたのか?

実は、このHP作りの過程で、構成案作りに行き詰った際、森さんから「このメモを基に考えてみたら?」とアドバイスをいただいたのでした。
私たちは、そのアドバイスをうけて構成案を作り、編集を進めることにしました。
その過程で、このメモと、活動での体験とが、やっとつながっていったのです。
私たちは、「このメモには、活動の<根幹>部分が凝縮されている」ということに気づきました。

よって、大見出しは「活動のベース」となっていますが、実際は、「気づいたら活動のベースだった」という表現のほうが正しいのです。


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