プレゼントはホース
2004.2.21 岩瀬文美


昌太郎は2月になって、お風呂で毎晩、森さんから借りているビニールホースを使って「サイフォンの原理」で湯を汲み出して、遊んでいる。「手品みた〜い」「すごい」「不思議」「自動で汲める〜」はじめの驚きといったら・・・。私も「これ、りっぱな遊びだわ!」と感動。

12日、5歳になった。幼稚園からの帰り道、「プレゼントはホースがいい」という話になって、ホームセンターに寄り、買って帰った。マイホースを手に入れ、「早くお風呂に入りたいなぁ」と言っている。

それから、幼稚園から帰ってきたら、誕生日ケーキを作ろうと、ずっと前から約束をしていた。ケーキ作りは、計量、卵割り、粉ふるい、泡立て、と作る過程を一緒にやって、オーブンに入れてからも、何度も何度ものぞいては「膨らんだ」と楽しみに待っていた。

夜、実家の母・いとこから「おめでとう」の電話がかかってきた。「プレゼントで何をもらったの?」と聞かれたらしく「ホース」と答えている。多分、向こうで「ホース???」と言っていたんだろう。もう一回「ホースだよ」と言っていた。私が笑っていると、電話を切って「何がおかしいの?」と真面目に聞く昌太郎がいた。

誕生日のプレゼント=オモチャではない。
幸せ・喜びの感覚が確実に変わった。
オモチャでは得られない楽しさを感じているのだと思う。


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